嵐の櫻井翔(24)の初主演映画「ハチミツとクローバー」(高田雅博監督、22日公開)が、当初の予定を大幅に上回る規模で公開されることが14日、分かった。配給のアスミックエースによると、当初は東京・渋谷シネマライズなど都内3館で封切り、その後、上映館を順次拡大するつもりだった。ところが3月下旬に完成した作品を見て強い手ごたえを感じ、公開初日から全国100館規模で封切る方針に変更。この日までに107館で公開されることが決まった。関係者は「最初からその規模で勝負できるほど完成度が高い。多くの方に支持をいただけると確信しています」と自信をみせている。
原作は同名の人気コミック。恋や挫折といった青春時代の普遍的なテーマをみずみずしいタッチで描き、計620万部を突破した。テレビアニメが昨年放送され、反響が大きかったため、今月に入って続編の放送もスタート。ちょっとしたブームになっている。
映画は男女5人の美大生がそれぞれ片思いを抱える物語。櫻井に加え、伊勢谷友介、蒼井優らスクリーンで活躍中の俳優の好演が、拡大上映の決め手になったようだ。出演者はこの日、都内で試写会に出席し、あいさつした。櫻井は「ブームと聞いていますが、台風の目のように、真ん中にいると意外に感じにくいものなんです」と冷静に受け止めていたが「自信を持って見ていただける映画だと思います」の言葉は力強かった。