菅野＆岡田 豪華宮廷衣装で朝鮮皇族

　女優・菅野美穂（２８）とＶ６の岡田准一（２５）がＷ主演するフジテレビ・関西系スペシャルドラマ「虹を架ける王妃（仮）」（今秋放送、日時未定）の韓国ロケがこのほど水原（スウォン）にある世界文化遺産の華城（ファソン）で行われた。日本のドラマとしては初となった同地での撮影では、王に結婚の報告するメーンシーンなどを撮影。菅野が着用したかつらや衣装は、複製許可を取り総額４００万円をかける豪華なもので、当時の雰囲気を忠実に再現しての撮影となった。
　２人のド派手な衣装にかつら、かぶり物が王妃と王様の姿を象徴していた。朝鮮王朝に嫁いだ旧皇族梨本宮家出身の李方子（り・まさこ）と、その夫で朝鮮王朝最後の皇太子・李垠（り・ぎん）を演じた２人は、韓国の宮廷衣装に身を包み、豪華気分を堪能した。
　歩くのさえ苦労するほどだったという菅野は、「こういう衣装を着れるのは、こういう設定じゃないと着れない。幸運だったと思います。王族や皇族は辛抱も必要と思いました」と感想。
　それもそのはず、大理石や真珠、金の細工が施されたテスと呼ばれる重さ３キロほどの儀式用のかつらをかぶり、写真や資料を基に手作りで作製されたチョクイと呼ばれる鮮やかな青、赤、黒の宮廷衣装。複製許可を取りかつらだけで１００万円、計４００万円をかけて忠実に再現された王妃の姿は豪華絢爛（けんらん）の一言。
　このときばかりはすっかり主役の座を奪われた“夫”の岡田は見とれるように「すごく似合うな～。この服を着れるのは菅野さんだけ。天女みたい」と“妻”の姿を絶賛。
　ナレーションを生前、方子さんと会ったこともあるという女優・森光子（８６）が務め、今秋放送される。