慎吾が帰ってくる!「孫悟空」映画化…世界へ“仏”飛ぶ!
◆第59回カンヌ国際映画祭 【カンヌ(フランス)19日】SMAPの香取慎吾(29)が主演したフジテレビ系ドラマ「西遊記」の劇場版製作発表パーティーが「カンヌ国際映画祭」会場にほど近い、海辺のレストランで行われた。香取は孫悟空姿で街中に現れ、「モンキーマジック」を世界にアピール。同局の亀山千広映画事業局長(49)は「来年はこの格好でレッドカーペットを歩きたいと思ってます」とぶち上げた。
孫悟空姿でパーティーに登場した香取は「ボンソワール(こんばんは)」と仏語で第一声を上げた。「(2年前カンヌに出品された『2046』で)木村(拓哉)君がレッドカーペットを歩いているのを、真っ暗な部屋で1人、ビールを飲みながら見てました。なんか木村君が遠く離れた存在になった気がして、自分も歩いてみたいな、と。この格好で(レッドカーペットも)行きたいですね。蝶(ちょう)ネクタイだけつけて」悟空は映画にかける熱い思いを口にした。
ドラマはアジア8つの国と地域で放送、及び放送予定。英国では78年に日テレ系で放送された堺正章主演の「西遊記」がブームを呼ぶなど、世界進出への下地も十分だ。米メジャースタジオからも世界配給についての問い合わせが入っているという。米がオファー 沙悟浄に内村光良(41)、猪八戒に伊藤淳史(22)、三蔵法師は深津絵里(33)とキャストは不動。今回が映画デビューになる澤田鎌作監督と脚本・坂元裕二氏もテレビ版からのメンバーだ。物語は「映画をにらんであえてドラマでは外した」という妖怪、金角・銀角大王との戦いを軸に展開する。
「フジテレビが初めて世界に打って出る作品が作れるかなと思って、カンヌにやってきました」と亀山局長。ドラマ版に続いて企画を担当した同局の大多亮ドラマ制作センター室長(47)は「香取悟空が金斗雲に乗って世界に羽ばたく夢を持って作っていきたい」と話した。総製作費は10億円。今秋にクランクインし公開は来夏を予定。「ドラマよりもう少し、大人のテイストを出したい」と大多氏。16世紀、明の時代に今の形になった「西遊記」は、「アジアの『ハリー・ポッター』を目指す」(亀山局長)一大プロジェクトとなって、カンヌから動き出した。PR