また、『1リットルの涙』も重要なヒットを生んだ。 徐々に体の自由が利かなくなる不治の病と闘った実在の少女を描いた感動のドラマ。その主題歌となったKの「Only Human」は、切ない曲調が多くの視聴者の涙を誘い、最高5位を記録。Kはその後、1月発売の1stアルバム『Beyond the Sea』が初登場2位となり、日本以外のアジア男性アーティストのアルバムとしては最高順位を記録した。 また同ドラマの挿入歌として大ヒットしたのが、レミオロメンの「粉雪」だ。初登場4位ながら徐々に売上げを伸ばし、最終的に最高2位まで上昇。14週にわたってTOP10をキープ。ドラマの登場人物の心情に重ね合わせたような歌の内容は、ストーリーの進行と共に広く浸透。さらに、同じくレミオロメンの「3月9日」も劇中で使われるなど、理想的な形でドラマとアーティストが連動。これを契機に、そのメロディセンスと詞の世界が広く認知され、続くシングル「太陽の下」は最高2位、さらに、5月発売のアルバム『HORIZON』は初の1位に輝いた。
個人ブログをもとにドラマ化した『鬼嫁日記』からは、中ノ森BANDの「Oh My Darlin’」がヒット。ガールズ・ロック・バンドとして注目を浴びる彼女たちの自己最高となる22位を記録。ボーカルの中ノ森文子が、ギターを背負ったバンド少女そのままの役柄でゲスト出演する場面もあった。この後、1月発売のアルバム『OH MY DARLIN'~Girls having Fun~』は初登場10位となり、ガールズ・バンドの1stアルバムとしては3年10か月ぶりのTOP10入りを果たした。
『西遊記』からは、Monkey Majikの「Around The World」がヒット。カナダ人のプラント兄弟と日本人2人からなる彼らは、仙台を中心にインディーズ時代から注目されており、オリコンの05年10月度パワーネクストにも選ばれた。「Around~」は、同ドラマのために書き下ろされた楽曲。かつてNTV系ドラマ『西遊記』が由来となっているバンド名、オリエンタルな要素を交えたサウンド、そして英語が多くを占める歌詞がドラマとリンクした。